歯を残す専門ドクターによる成功率の高い
精密根管治療

保険で認可されていない材料も使用できるので、より精密で正確な治療を行えます。また、マイクロスコープ（顕微鏡）を使用することで、肉眼では発見できないような、汚れやひび割れが発見でき成功率を高めることが出来ます。さらに、当院では私費の場合専門医が行いますので、成功率が格段に高くなります。

通常の根管治療では、1回につき約30分程度の治療を平均4～5回通院して行い、難しい場合だとそれ以上来院が必要になる場合があります。

精密根管治療の場合では、細かく治療を進めるため、１回の治療は約60分～90分と長く、通院回数は1～3回と比較的少なくなります。

※根の治療は保険診療（３割負担の場合）で、約3000円～4000円になります。

日本での一般的な歯科医院で行われた根管治療の成功率は約40%程度（有病率として報告）と言われています。一方欧米の根管治療専門医が行う治療は約80~90%と言われています。根っこの穴（根管）はとても複雑な形をしています。メインの根管（主根管）の他にマイクロスコープを使用してもわかりにくいことが多い横道（側枝、根尖分枝）も多くあります。また上の奥歯では入り口の発見が難しい第４根管（MB2)などもあります。

症例によって変わってくるので一概に何回とは言えませんが、おおよそ２回～４回程度かかかります。治療のため1〜2週間に1度来院いただければおよそ1〜2カ月で治療は完了します。

根管は曲がっていたり、枝分かれしているため、治療用の器具が途中で折れてしまうことがあります。根管治療に使用する器具は通常、ステンレス製かニッケルチタン製のものであり、溶けたり、腐蝕したりすることはありませんので人体に及ぼす影響は、ほとんどありません。

もし、金属が中で折れてしまった場合、除去しようと試みますが、根に与える影響が大きいと考えられた場合は、そのまま治療を終える事もあります。

歯に大きな土台が入っていると、それを除去する際に、根にヒビが入ったり、折れたりすることがあります。また、根の形態が複雑でなかなか治らず、歯の頭から治療しても困難な場合があります。そういった場合、歯根端切除術という、歯肉を切開して根の先から治療を行います。

どのような治療においても、一時的に刺激が加わります。とくに根管治療においては歯の内部を刺激しますので、歯の歯根膜などに一過性の炎症反応がおきます。そのため痛みがでる可能性があります。ただしこれは生体の正常な治癒反応ですので３日から1週間程度で落ち着いてきます。

歯の神経を取ることが、直接的に歯を脆くしたり、枯れ木のようになる原因とは限りません。

神経がないことで痛みや違和感を感じにくくなること、歯を削ることで歯の壁が薄くなってしまうことによって、破折のリスクが高まる可能性があります。

根の治療の目的は、感染してしまった細菌を減少させること、今後新たな細菌感染から歯を守る、という2点になります。簡単に脱離したり、適合が悪く隙間から細菌が入り込むことのない正しい被せ物や詰め物を作る必要があります。

前歯など噛む力がかかりにくい歯などは、被せる重要度が低いと言えます。レジンなど接着性の充填物で終え、歯質をできるだけ温存する方が適している場合もあります。